こんにちは!
奇跡的に前回の投稿から一ヶ月経たずに投稿しています院長の藤原です(^^♪
奇跡って起こるもの、いや、起こすものですね!
さて、今日は早速本題へ
症例報告です
40代後半の女性
主訴は腰の痛みと左股関節の動きの制限
腰の痛みは少しずつ軽減しているものの、左股関節は10か月ほど前から椅子に座って左脚を上にして組めないとのことでした
この患者さまは腰に関しては以前当院で腰を反らせる体操で改善した経験がありましたので、
今回も自主的に腰を反らせる体操をして少しずつ改善したそうです
問題は左股関節
実際に脚を組んでいただくと、全然組めない
太ももは上げられても内側に全然動かない
外旋(あぐらをかくような形)の可動域制限は中程度の制限あり
マッケンジー法に則って評価し、股関節動かしていただくも症状に全く変化なし
それでも最終的に何かしらのエクササイズを指導しなくてはなりません
10ヶ月経っていることも考慮してエクササイズの回数、頻度がある程度必要だと考え(すぐに変化が出るタイプであれば良いなぁと希望を持ちつつ)
椅子に足を乗せて、左手を使って膝を外に押し出すエクササイズを指導しました
腰に関しては腰を反らせる体操を継続していただきました
2回目
腰は全然痛くなくなりました
左股関節は全く変化はありません
そこで方針転換!
この方の左股関節の硬さはすぐに変化するタイプのものではないと考え
股関節周囲のストレッチを中心としたエクササイズを行っていただくことにしました
まずは脚を伸ばして座り四の字に脚を組み、左手で左の膝を床に押さえつけるエクササイズ
その後のセッションでは
あお向けに寝て膝を立て、右足で左の膝を右側に倒すエクササイズ
座って左足を右太ももの外に置き、左膝を両手で抱え胸の方に引きつけるエクササイズ
など、その時々の状態に応じてエクササイズを変更していきました
そして初診から5か月後11回目のセッション
ついに右脚と同じように脚が組めるようになりました!
左右の差はほとんど感じないとのことです
この方の場合はマッケンジー法の評価によって
時間をかけて改善するタイプであると分かりましたので
患者さまへの説明において早い段階でその旨を伝えることができましたし
そのタイプに合ったエクササイズを行っていただくことができました
すぐに改善が見込めるタイプは多いのですが
中には時間をかけて改善するタイプもあります
そこの見極めができるのがマッケンジー法の強みだなと今回改めて感じました(^^