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呪いの言葉

こんにちは!

またまたお久しぶりの投稿です(^^;

まずは近況報告をさせていただくと・・・

4月21日に行われた統一地方選挙に出馬し

令和元年5月1日から地元小野市の市議会議員となりました

議員の仕事をメインにしながら

ケアラボは続けていきますのでよろしくお願いいたします!

目指すは『予防医療日本一のまち』!!

できる限りのことを精一杯やっていきます!

 

さて、今日のテーマは『呪いの言葉』

と言ってもホラーの話ではありません(笑)

 

今日このような患者さま(76歳 女性)が娘さんと一緒に来院されました

「20日ほど前に車が右側から当たってきて、それ以降右膝が痛いんです」

よくお話を聴いていると現在は痛みがなくなり以前の状態に回復し、今朝も草引きができたそうです

『???なぜ来院されたの???』(心の声)

さらによく伺ってみると

「10日ほど前に整形外科でレントゲンを撮ったらそこの先生に手術を勧められたんです」

レントゲンのコピーを見せていただくと確かに変形がみられ内側の関節の隙間はほぼありません

ただ、

今は痛くないのです

ここが重要です

レントゲンで何か異常と思われるものがあったとしても

症状は全くないということは不思議なことでは全くなく、よくあることなのです

画像の情報は、あくまでもたくさんの情報のうちのひとつに過ぎません

そこに固執する理由はないのです

現にこの患者さまもそうでした

これが真実なのです

この真実以上の真実はあるのでしょうか?

その整形外科の先生はこうも言われたようです

「良くするには手術しかないけど手術も難しい。もう手遅れだ」

患者さまはこの言葉を聴いて絶望感に襲われたと言われていました

そりゃそうです

誰でも絶望感に襲われるでしょう

で、今日です

私が問診の段階で

「あくまで私の意見ですが、いま痛みがなくなって以前の状態に回復しているのであれば、私は手術は必要ないと思いますよ」

とお伝えしました

そうすると後ろにおられた娘さんと一緒に歓喜の声をあげられました

娘さんは涙を流されていました

その後は表情、声のトーンも明るくなり、歩き方まで変わりました

私は何もしていません(膝の検査だけはしましたが)

手術が必要かどうか、私は判断する立場にありません

ただ、それはお医者さんも同じです

決めるのは患者さま自身です

その患者さまご本人が痛みを訴えておられないのに、何故手術をする必要があるのでしょうか?

言葉は人を癒す薬にもなれば、人を傷つけるナイフにもなり得ます

人を傷つけ、惑わす言葉はまさに

『呪いの言葉』

です

私も言葉に気をつけようと思いを新たにした一日でした

画像にはとくに意味はありません(笑)

加古川
加古川